ぴよっと楽しく

主に推し(アーティスト)のことや見聞きした作品など、自分が感じたことをきちんと残す場に。

Guilty Kiss 2nd Liveが良すぎたという話

いってきました、ラブライブ!サンシャイン!! Guilty Kiss 2nd LoveLive! ~Return To Love ♡ Kiss Kiss Kiss~ Day2!

 

めちゃくちゃよかった…

 

ここまでライブ前に自分が思い描いていた通りのものをお見舞いされたのは、今まで参加した全てのライブ含めて初めてかもしれない…それほどまでに"解釈が一致した"公演でした。あまりに衝撃的だったのでもはや感想なのか何なのかわからなくなるかもしれないですが、体裁を整えることを意識せずつらつらと書き残していきたいと思います。

はじめに

今回のライブは先日発売されたGuilty Kiss 1st AL 「Shooting Star Warrior」を引っ提げての公演。グループ内ユニットという文化はμ'sの頃から続いており虹ヶ咲にも受け継がれているものですが、ついにユニットとしてのアルバムが出るところまできたかというのもラブライブ!シリーズ全体でみても大きなトピックで。

とりあえずGuilty Kissを知ってる人も知らない人もこのアルバムを聴いてください、ラブライブ史上最大火力ユニットなので…(※スーパースターまで一通り触ってるとはいえあくまで個人の感想)

Shooting Star Warrior

Shooting Star Warrior

  • Guilty Kiss
  • アニメ
  • ¥2139

アルバムの曲順は3ユニットとも同じ(ほぼリリース順で新曲の位置も同じ)で、ベストアルバム的な趣が強かったのは少し寂しくはあったのですが、どう並べてもディスコグラフィが"強い"んで満足度が高い…ギルキスは3rd SG収録曲3つ(アルバムM11〜13)がそれまでのイメージと異なるサウンドだったので割と賛否が分かれたイメージでしたが、そのおかげでユニットとしての幅が広がったと感じていて、アルバムでもいい味出してるなと。

 

さてさて、ライブの話に戻ると上記のアルバム曲数を見てもらってわかるように、徐々にユニットとしての活動も本格してきたとはいえまだまだ曲数は少なく。昨年開催の1st Liveでもフル尺のライブをやるのに足りない分はメンバーソロ曲やAqoursとしてリリースされた楽曲を取り入れるという方式をとっています。

ギルキスは1st Live開催時、このAqours楽曲の選曲も強火すぎたことも界隈を賑わせていました。

ほんとすごいんですよねこのチョイス。メンバーが中心になって考案したとのことですが、Aqoursディスコグラフィからカロリーの高い順にもってきたみたいな感じで。MY舞・デイドリ・スリワン・WBNWて。ユニットとしての楽曲にも恵まれているのにそこまでやるかというか、だからこそこのチョイスでもセトリが成り立つというか…当時イベ被りで(超特急 Toooooo8大阪)、ライビュも見られなかったのぐぬぬってなりました。

そんな経緯もあり今回の2nd Liveも期待が高まっていたところ、その火に更に油を注ぐかのような情報が2週間前に解禁されたのです…!

ユニット単独ライブや初のアルバムリリースを経て、各ユニットの個性が際立ってきていたとは感じているところで、それを確固たるものにしていこうという意気込みを感じさせる試み。この後開催されるCYaRon!のライブにもバンドが参加することが発表されているけれど、AZALEAはユニットのテイスト的にまた別の+α的な演出があるのではないかと思ったりしたり。

さて、ラブライブ!と生演奏の組み合わせというとかつてリスアニ!LIVEにμ'sが出演した際に一度行われているものの、評判があまり良くなかったと記憶しています(その様子を自分で見て聞いてはいないので下手なことは言えないのですが)。

でも今回はイベント側の箱バンドではないし、バンマスはアルバム新曲を手掛けたMEGさんご本人だし、キャスト3名もそれぞれ生演奏でソロライブをこなしているし…と心配ないんじゃないかなとポジティブに考えてました。強いて言えば音響くらいで。

 

そして迎えた当日!1日目は横浜でてきたのでDay2一本で臨みました(そっちもそっちでとてもよかったんだ)。

 

ライブ振り返り

…1曲ずついっちゃいますか!ちなみに1st Liveのセトリを受けて2ndの予想をしたりもしましたがそれは後述。

 

まず開演直前ですが、ラブライブ現場でサウンドチェックが入るのが新鮮。会場的に1stに比べてステージが小さいのもあるとはいえバンドが入る分セットもシンプル。

 

0.SE

一人一人スタンド構えて出てくるのいいよね。ヘッドセットのマイクで声は拾ってるはずだから、ギルキスのスタンドマイクはハッタリなんだけどハッタリが効いてるのがいいんだよ。

申し遅れましたが小原鞠莉推しの某、鈴木愛奈さんの様子がいつもと違うことに気づく。「カラコン?!」上坂すみれさんに「オタクに嫌われなさそうな清楚系」と言われていたあの愛奈ちゃんが地雷系のような仕上がりに…!意外だったけどギルキスのテイストに合っててよかったです。

 

3人が揃い、アルバム帯にも書かれていた「Guilty Kiss is Back…」という声からスタートしたのは…

 

1.Shooting Star Warrior

そらそうですわのアルバム1曲目にして表題曲。力強いサウンドがばっちり生演奏で再現され、俺たちの亜貴ちゃん(畑亜貴)が贈る、この時勢にぴったりかつそんなことない時期でも絆を感じさせられるであろう絶妙な、再会を歌う詞。力強いんだけどしっかり相手の方を伺って気を配りながら引っ張ってくれるような曲です。

開けてみないとわからない部分もあるなと思っていたバンドとボーカルのバランスですが、うるさくて歌が聴こえないこともなく、アレンジも楽しめる感じでいいぞいいぞの気持ち。

 

2.Phantom Rocket Adventure

きたきた…!ギルキスといえばロックサウンドやメタル的なイメージ強いけど実際は半数くらいはシンセが曲を牽引するようなダンスミュージックだったりするじゃないですか。それでこの曲はそれとも違って00年代前半的なデジタルロックなアニソンっぽいやつ…

 

00年代前半の?デジタルな?アニソンで?ロック要素もあって?ライブではバンドで?…うん…?

それってこういうことですよね!!

Phantom〜のイントロはどちらかというとこのタイアップ先の1stEDっぽいんだけどそれは置いといて。

いやもうね、ギルキスのディスコグラフィと全編バンドアレンジでやるって事実を付き合わせたら、自分の中の正解像ってproduced by Takanori NishikawaなLive Revolutionだったんです。始まる前からずっと。だから1曲目のShooting Star Warriorみたいな音源の時点でゴリゴリしてるのより、打ち込み主体な曲がどの塩梅で出てくるのかがポイントでした。

具体的に言うとこれが

こうなってて欲しかった

というか当然そうなるよね!!みたいな。

…前置きが長くなりましたが結論から言うと勝利です。イントロのシンセにオーバーラップしてくるギターで勝ちを確信しました。

そしてこの曲の歌詞が全体としてまとまってるの、ほんと畑亜貴マジックで。火星の砂で棒倒しゲームなんて、どう生きてたら生まれる発想なのかわかんないんだけどちゃんとサビに向かって収束して、なんとも切ない想いが自分みたいな凡人にも伝わるようになってるのすごすぎる。

 

3.Guilty Eyes Fever

ライブだとイントロが1ループ増えてるのいい。いやもうこの曲の歌い出しでのリズム隊の演奏の気持ち良さたるや。Aメロのギターとベースももう「これこれ!!」って感じで。「今回のライブアレンジ原曲だったね(原曲ではない)」のやつでしかない。初参加の3曲目にして実家のような安心感に包まれる。

そういえば勝手にセトリ予想してた時はバンドメンバー紹介ソロパートをどこに差し込むかまで考えてなかったんですけど、この曲の2サビ終わりに入れてきて、その後通常の間奏のソロダンスに戻ったのはあまりに自然で大正解でした…ラブライブ!現場でバンドメンバーソロが入るという事実は不思議なはずなんだけど違和感が入り込む余地の無い構成。ただただ強い。

 

-MC①-

1st Liveも3曲で1ブロックだったのでそこは同じ。初出し衣装なのでその紹介と改めてバンドメンバー紹介が中心。最年長の逢田さんが一番肩とか出ててツインテというのも乙ですよね。本人も分かっててやってる感じが。

あとキービジュアル再現でポーズとりながらジャンプするのは笑った。ラブライブ!サンシャイン!! Official Web Site | ラブライブ!サンシャイン!! Guilty Kiss 2nd LoveLive! ~Return To Love ♡ Kiss Kiss Kiss~ 特設サイト

新調されたゴールドのマイクもかっこよかった!ゴールドになってるのは気づいたけど4階だったのでラインストーンは配信で見ないとわからなかったです。

 

4.Strawberry Trapper

MC明け出ました伝家の宝刀。1stSGがこれなの強すぎたんですよ。そもそも。みんな好きじゃんこういう曲。だけどもこれをこの位置で披露してしまっても尻すぼみにならないギルキス楽曲の層の厚さ。バンドが入って間違いない仕上がりに。頭のギターと「Ready?」で一気に空気を持っていける具合が増してて強かった。

 

5.Love Pulsar

いややっぱ3rdSGの曲たちよかったですよ。圧倒的に歌詞がいい。亜貴ちゃんに感謝。イントロのギターが生音になってて気持ちいいし、2サビ前のタメの部分はバンドが映える映える。1stと同じだけれどモニターの映像のおばけがポップでかわいい。あと2サビの振りもかわいらしくて好きです。

 

6.Aqours Pirates Desire

ここで初のAqours全体曲。1stと同じく6曲目で登場です。上から見てたんで曲間の暗転時の諸々もしっかり見えてたんですが、フラッグ置きが出てきた時にマジか…きちゃったか…!と。Aqours楽曲を陰と陽で分けるなら間違いなく前者に入る曲なのでギルキスには合うし、セトリ予想してた時に一回候補に入れてたんですが、昨年のLOST WORLDで披露された際の斉藤朱夏さんのデカフラッグパフォーマンスが印象的すぎたし外しとくか…って思った曲で。さすがギルキスの3人、(いい意味で)遠慮がねえ。強い曲は逃さない意志を感じる。2Aの鞠莉の「だったら攻略しちゃおうぜ(低音)」めちゃくちゃ聴きたかったので嬉しかったです。鈴木愛奈さん、声がいい。

 

-幕間アニメ①-

ループに特に意味が無く投げっ放しで終わるという狂気の作品でしたが、天丼具合と全くブレない小原鞠莉にめちゃくちゃ笑わされました。鞠莉のセリフ量が圧倒的に多く、鞠莉推しにありがたい内容でしたが、梨子の出番が極端に少なかったので流石に可哀想に!感じていたらあんなオチが待っていたとは…

 

7.Shiny Racers

ここからはソロコーナー。まずは鞠莉から。今回のソロ曲は鞠莉がロック好きな設定にちなんでイケイケな曲なので生バンドなのが合う合う。全編通して唯一バンドメンバー(MEGさん)が前まで出てきた曲でした。俺たちのギターヒーローって感じのギターソロ、やっぱ楽しいよね。愛奈ちゃんの衣装もスペーシーでこの後のギルキスパートに戻ってからの曲にも合っていてよかった。この曲のMVお気に入りなので背負って歌ってるところを見られたのも嬉しかったです。

しかしこのソロコーナーでMVを背負う演出…来るCYaRon! 2ndでのえいえいおーが大変なことになりますね…

 

8.PURE PHRASE

続いて梨子ソロ。ここから2人のソロはバンド演奏無し。2日目の逢田さんの歌めちゃくちゃ安定してたのでよかった。他二人が個性強めな声だからこそ逢田さんのこの王道感のある歌声の存在って大事だし、しっかりまとまるんです。そして逢田さんの美人さが際立つシンプルイズベストな衣装も素敵でした。トラベルバッグを持った演出もgood。この温度感の曲はセトリ上他に無かったので緩急的にもよかった。

 

9.タテホコツバサ

最後はヨハネ。小林さんってステージ上でのシルエットというか、遠目でもわかる立ち居振る舞いが一番キャラそのまんまに見える人という印象がずっとあって。キャラが降りてきてる人は他にもいるのだけれど。それを遺憾無く発揮したパフォーマンスがこの曲だったのではないかと。この曲の"可愛い善子"をやりきるのって、かっこつけてる"厨二ヨハネ"をやるのよりも説得力をもたせるのが難しい気がするんだけど、ちゃんとヨハネが可愛く見えたのですごい。衣装は尻尾モチーフの部分がイカっぽいなって思ってしまった。イカの魂無駄にはしない。

 

-MC②-

しばらく二人は出てこずにヨハネオンステージ。袖からチラチラ出てきて「一人で盛り上がってるけどなんだあいつ」みたいな件をかなりじっくりやってて笑った。愛奈ちゃんと逢田さんの表情がとてもよかった。めげずに衣装のポイント紹介を始める小林さんもメンタル強くてよかった。見切り発車した小指立てる件にちゃんとオチが着いたのでなんかまとまってた。

 

10.Shadow gate to love

傷ついた愛にとどめをさす!でお馴染みのこの曲。2ndSGの帯からきてるのはわかるけどそもそもその帯でなんで愛にとどめをさしてたのかはわからない。おしゃれダンスナンバーとしてはギルキス随一の楽曲。1stではトロッコだったのでしっかり振りありで見られてよかった。

 

11.君の瞳を巡る冒険

2つ目のAqours全体曲。ここにきて一番震えたセトリでした。というのも、自分がセトリ予想する中でShadow gate to loveの活かし方を考え抜いて行き着いたのがこれと全く同じ、君の瞳を巡る冒険に繋げるという並びだったのです。ギルキス曲の並べ方ならまだしも、全体曲絡ませた構成で解釈が一致するの楽しすぎる。そして思っていた通りめちゃくちゃかっこいい流れだこれ!と人一倍心を躍らせていました。Aqoursは6曲目のAqours Pirates Desireといい、表題曲以外の隠れたライブ映えナンバーが充実してる印象がある。新曲のSUKI for you, DREAM for you!とかも期待してます。

 

12.New Romantic Sailors

歓声を上げるのは禁止なので正確に測りづらいものの、グッと会場のボルテージが上がる空気を感じられたのはこの曲だったと思います。3rd SG以前の楽曲と比較すると明らかに異彩を放つ楽曲故に賛否を呼んだ一方で、"傷跡を残した"バンナムフェスで盛大なデビューを飾ったために、そこから知った人にはアンセム的な受け止められ方もしているような、面白い立ち位置の曲。振付と間奏〜ラスサビの投げ込みのイメージが強すぎるせいでコミックソング扱いされることもあるけど普通にかっこいいんだよなこの曲。

この曲のアレンジもまさにLive Revolutionでいうところの"原曲"そのもので大正解◎大サビの嫉妬ファイヤー投げ込みの裏でドラムが大暴れしてたの最高に好きです。

あと先述の通り愛奈ちゃんの衣装がスペーシーだったのですごいこの曲に合ってて高まる。

 

-幕間アニメ②-

①の流れをなぞりつつ、今度はヨハネが主導権を握るかと思いきや鞠莉無双は続く…って感じでしたね。ほんと中身のない馬鹿話で笑ってた中、コットンに包まれる鞠莉が立てたフラグが見事に回収され…りこ太郎 by可哀想に!爆誕した瞬間のどよめきは忘れられない。ライブパートはみんなちゃんと我慢してたんだね…でも不意打ちされると人は笑ってしまうんだね…という謎の気付きを得た時間でした。まああれは耐えられんよねww紙芝居方式なのに一人だけぬるぬる動くし。

後から1日目の映像見たら梨子のオチの件が違って、日替わり可哀想に!は卑怯すぎると思いました。そらみんな油断してて笑ってしまいますがな。年末のAqoursライブのグッズにも可哀想に!デザイン登場しててさらに草。平面じゃなくてぬいぐるみなのがセンスに満ち満ちてる。鞠莉注文した。

 

13.Deep Sea Cocoon

ライブも終盤戦に突入。まさかの後半も新衣装。1stみたいに既存衣装になるのかと思ってました。しかしこれでもギルキス的には一番落ち着いた曲なのおかしくないですか?この曲はどちらかというと(どちら?)T.M.Revolutionというよりabingdon boys school。間奏が。これまたきて欲しいタイミングでドロップされたので大変満足。ライブ見て気付いたけど、現状これで一番ローとはいえだいぶ力強い曲なので、もっとしっとりしたバラードが今後ギルキスの曲として加わるとまた違う風が吹きそうで楽しみです。

 

14.Deep Resonance

はい、そしてこれ。3つ目のAqours曲。また震えた。Deep→Deep繋ぎは安直すぎるかなあ…とか思うじゃない。でもやるのがギルキスなんだ信じてた。ギルキス曲と全体曲の並びとして絶対見たかった2つの解釈が一致したのでもう幸せでしかないんです。

この曲は本格スマホカードバトルことShadowverseコラボ曲で。コラボの時にタイアップ曲のセンターを決める投票を実施した結果、完全にシャドバとギルキスのイメージで上からヨハネ・鞠莉・梨子って順位になった経緯があるだけに待ちに待ったギルキスでの披露でした。そらまあ合いますわなの一言。ギターベースドラムに加えてストリングスも欲しくなる。

 

15.コワレヤスキ

Deep×2とこれが同じブロックで本編クライマックスなの完璧に解釈が一致してる。コワレヤスキを先にするか後にするかは好みというか演出次第だなあと悩んでいたところでしたが、Deep→Deepときた時点でヤスキしかないと確信してた。ありがとう。ここがクライマックスですよと言わんばかりの火柱。これもバンドが加わることでシンプルに盛り上がりますよね、な一曲。さっきのストリングスはともかく次回のライブではバンドにキーボードを追加してもらえると更に捗る。a.b.s.岸さんみたいにDJもできる方だと尚良いですよね。Guilty Eyes Fever間奏のメンバーソロもFre@K $HoWみたいだったしそういえば。

 

-MC③-

またまた新衣装なのでその説明をしつつ。逢田さん衣装は肩にボリュームがあって小顔効果の件がハイライト。その流れでまあまあ前の方で双眼鏡使ってた人に双眼鏡で見るな!のツッコミ入れた間が絶妙に面白かった。逢田さんの天然とされるトークってこのなんともいえない"間"が肝なんだよな多分。

 

16.未来の僕らは知ってるよ (Day1:Brightest Melody)

もうラストスパート!の煽りから始まるAqours全体曲。今まさにホンキをぶつけあってるもんな…って感じていましたが、唯一の日替わり枠だったようで。ラブライブ!シリーズのOPで一番好きな曲です。2番の歌詞がいい。

歌いながら 雨に濡れながら

「ぜったい晴れる!」と信じてるんだよ

雲の間に間に 新しい青空が待ってるよ 待ってるよ!

とっても個人的なのだけれどイナズマロック フェスが天候に悩まされることに増えてきた時期にリリースされた(2017年)ので、結構この歌詞に救われてきたところがあって。逆境を乗り越える希望をめちゃくちゃ感じさせてくれる曲。去年からの鬱屈としたあれこれを耐え忍んでいる今にも重なってとてもよかった。ただただ盛り上がりそうだからOP持ってきたってわけじゃないぞ、と。

終わった後1日目のセトリ確認したらブラメロやってて「いや強すぎる羨ましい…」ってなったけれど(アーカイブ配信チケ買ったのも流石にそれは見逃せねえ!ってなったから)、今みら僕聴けたのは負けず劣らずよかった。かといってブラメロも流れを悪くしてることはなくて。歌詞自体は卒業や新たな門出的なイメージだけど、アニメの演出的に夜明けを感じさせる曲なのでセトリのストーリーとしてはみら僕同様にハマってた。あとギルキスはキャラとして各学年1人ずついるからブラメロやりがいがあるのもいい。

 

17.Nameless Love Song

からの今回の本編ラストはこれしかないと思ってた…!ありがとうございます。この曲、初めて聴いた時からエンドロールと共に流れているような光景が目に浮かんでいて。爽やかな大団円なんだけどどこか儚さも秘めているような"エモい"の模範解答みたいな曲。泣けるギターがたまらない。この曲でワイパーできるのほんと答えなんだよな…亜貴ちゃんもこの光景を思い描きながら歌詞を書いてくれたに違いない。そして後ろのモニターの背景が青空なのもとても良くて。単純に曲のイメージに合ってるし、一つ前のブラメロやみら僕で迎えた、夜明けや雲が過ぎ去った後の晴れ間がきちんとここに繋がった…曲が強いだけじゃなくてここまで構成に隙がないセトリ組まれたら何も言えないっす。

 

En1.Guilty Night, Guilty Kiss!

そしてアンコール。本編を終えて温存されていた残りのギルキス名義2曲のアンコール適性がSSSSSSSSSくらいなので安心感がすごい。この曲はコーレス曲として育ってきた側面もある曲だと思うけど、それは持ち味の一面にすぎないので発声無しでも十分楽しい。ほんと夢みたいなOne nightをありがとうな…

 

-MC-

一番泣き虫な印象の愛奈ちゃんがこらえて他二人が涙を抑えきれてなかったのが意外でした。特に愛奈ちゃんがイヤモニ外して話してたところで逢田さんの涙腺が決壊した場面が印象的。ただあのタイミングでイヤモニ外すのはすごいあざといからわかる。ズルい女やで…

「ギリギリまで開催できるかどうかも定かじゃないなかで…」といった話もあったけれど、Aqoursも多分に漏れずこの時勢の色んな事情で中止続きだったので(今年のGWとかは場所が違えばワンチャンやれてたし)、やっとできた悲願の公演だったことが十二分に伝わりました。2日間やりきってくれてありがとう。

 

En2.Guilty!? Farewell Party

そして最後はこれ!いやあ、完璧なセトリだった…TVシリーズ2期の全巻購入特典曲は3ユニット共卒業がテーマになってたけれど、ギルキスだけ3学年揃ってるからしっくりくる度合いが高かったの恵まれてる。事前の予想では"Guilty party 終わんないよ"を活かすために1stみたいにアンコール3曲にしてこれをEn1にもってきて、次の曲でブチ上げる…みたいなのも考えてたけど、1stアルバムの最後にこの曲がくるのがとても気持ちよくて、ライブでも同じように最後に聴きたい気持ちもかなりあったので満足…と思っていたら最後のアレンジですよ。今回生演奏でアレンジが効くことをここでも存分に発揮して、通常ラスサビでも1回だけの"Guilty party 終わんないよ"を3回繰り返してそのままかき回しで終わるという…!その手があったか〜!!ってなった瞬間。これまでバンドいなかったからかき回しで終わることなんてなかったし、個人的に超特急で生演奏じゃないライブにも随分と慣れたからこのアレンジはすっかり失念していた…「アンコールにこの曲持ってくるからにはparty 終わらない」感は出したいよねっていう解釈は一致した上で、自分の予想を飛び越えたものを見せられるのめちゃくちゃ楽しかった…最後の最後に個人的にこのライブが楽しかったポイントを象徴するような演出で締めたの最高すぎでしょ…

 

答え合わせの時間

さて全編長々と振り返ったところで、ライブ前に練っていた予想と、実際のセトリを改めて比べてみましょうの時間です。

上でも順に書いてますが実際のセトリをプレイリストにしたのがこちら。

そして事前の予想がこちら。

それぞれを表にするとこう。

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1st基準で考えていたので予想の方が1曲多いですね。細かいズレはあるものの、前半→中盤→後半→アンコールそれぞれの場所に置いた曲の傾向は概ね似通っているのでライブを見ながら「これよこれ…」って気持ちと「さすがに嘘でしょ?!」って気持ちが終始入り乱れていたのも伝わるのではないでしょうか。

「待ってて愛のうたはセトリ候補に挙がったけどAZALEAもやってたからやめた」との話が浦ラジで出た時もびっくりでした。Aqours曲への目の付け方よ。3rdライブ以降はひょっとするとギルキス曲だけでも一公演成り立つようになっているかもしれないですが、全体曲が上手く流れに組み込まれる楽しさが無くなるのは勿体無い…悩ましいところですね。

ちなみにバンド参加が発表される前のものはこちら。ここまで行き着く前に上で書いてる候補曲を出し入れしてた感じで、ここからバンド参加を受けて「1stでやってたけどバンド来るならさすがにスリワン聴きたいな」とか変更していったのがSpotifyのプレイリストになる形です。しかし9/3に"Deep Deep ヤスキ"に辿り着いてたんだ…ラスト付近はこの段階の方が現実に近かったですね。これはセトリ案のリークって言ったら通じそうな出来だな…ここまでいったら解釈が一致したって言っていいですよね…


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総括

さてさて、こんなに語り倒したもののこのライブはアーカイブの配信期間も終わってしまっていて宣伝しようにもできません。しかしギルキスのひと月前に実施されたAZALEAのライブはキャストコメンタリー版の配信をやっており、多分ギルキスもやるはずなのでそれでよろしければぜひ世界のみんな見てくれ〜。今回は3ユニット共無事にライブやれそうだからソフト化も1stほど待たされない気もします。

 

さて、終始"解釈が一致した"という表現を使わせてもらいましたが、単純に曲がいいとか、歌やメンバーが好きだとか、光る演出があったりセトリが良かったりといった個々の要素だけでは辿り着けない、もう一つ突き抜けた楽しさが次々と襲いかかってくるライブで。自分の思う「Guilty Kissの魅力、見せてほしいもの」と演者側の考える「Guilty Kissの魅力、このユニットだからできること」とが総合的にがっちり噛み合ったからこその楽しい時間だったんだと思います。一公演を通してどころか、ユニットの在り方としての"解釈が一致した"と言ってもいいかもしれないレベルです。

「めちゃくちゃ楽しかったけどここをこうしてたらもっとよかった」みたいな気持ちってどうしても大なり小なりあるものだけど、この日に限ってはほんとにほとんどなかった…強いて言えばもうちょい会場の音量はボーカル・バンド共に大きくてもよかったな…くらい(配信はちょうどよかったからそっちに注力したのかなという感じで、その選択は正しいとも思う)。

「ギルキス1回は行っときたいな」って感じで記念の現地参加くらいと自分を言い聞かせて我慢しようとしていた側面もあったのに、こうもがっちり噛み合ってしまうと今後も目が離せなくなってしまう…Live Revolutionでいうところの原曲とか無理難題を思い描いてたのにほぼそれがお出しされたのおかしいでしょうよ…ラジオとかMCとかから受ける印象としてはユニットでのライブはAqoursとしての公演よりもメンバーの裁量が大きそうなので、そういう環境でこうも事が上手く運ぶとなると推したい気持ちも強くなるなあと。

とにかく、今後も是非AqoursだけでなくGuilty Kissとしてもバリバリ活動してほしいですね!バンド引き連れた構成でもっと外に出ていくのも絶対楽しい。ひっくり返せるところはいくらでもある。イナズマでてくれー。